たこ焼きを売る話。
おはようございます!仲井翼です!
早々に、たこ焼きを売るお話をしようと思います。笑
学園祭でね、こんな事はまずないと思いますが、たこ焼き屋が2つ並ぶんですよ。笑
A店とB店にしましょう。
学園祭なので、せいぜい同じレベルのたこ焼きだということです。
A店は10個で300円。
B店は10個で400円。
どちらを買いますか
という単純な話です。
いかがでしょうか?
ほとんどの方が「A店のたこ焼きを買う!」と答えるでしょう。
では、
B店は1つも売れないと思いますか?
と聞くと、そうではない。と言う人が多いのです。
B店のたこ焼きが売れる要因は様々憶測されます。
・美男美女スタッフ(人気者)。
・スタッフの関係者は買うでしょ。
・A店は混んでるからすぐ買えるB店がいい
などなど。これも大事な要因なんですが。今日は違うところを見ます。
日本では特に多い考えがあります。
高いってことはなにかある!理論
これね、大事なんです。特にジャポンでは。
「高いってことは絶対何か違うよ!」
(いいえ、一緒です)
食べる
「ほら、やっぱり美味しい!高いだけあるね!」
(A店のたこ焼き食べてないじゃん。)
↓
「B店のたこ焼き食べたんだけど、美味しかったよ!やっぱり違うねー」
(私高い方食べたし、味わかるよアピール)
これでね、売れることも多いです。
安かろう悪かろう、高かろう良かろうというやつです。
さて話を戻しましょう。
たいていの場合、儲けが多いのはB店でしょう。
利益率が高いのがまず理由の1つです。
たくさん売ればたくさん儲かるわけではありません。
売上−経費(原価)=利益です。
この2店の場合原価は同じです。
では原価を100円とした場合、利益20000円に到達するには幾つたこ焼きを売るのでしょう。
A店の場合は1つのたこ焼きの利益が300-100=¥200です。
利益2万円を出すには100個のたこ焼きを売れば良いのです。
B店の場合は1つのたこ焼きの利益が400-100=¥300です。
利益2万円を出すには67個のたこ焼きを売れば良いのです。
でも、今回B店が流行る一番大きな要因は、
両店が横並びだったということです。
人は苦労して手に入れたものに価値を感じ欲しがるけど、なるべく苦労したくないという勝手な生き物であり、見栄のかたまり。
もし、目の前に400円のたこ焼き屋があって、遠くに300円のたこ焼き屋があったら。
300円のたこ焼きを買いに行くんです。
そこまでわざわざ歩いて、100円安いたこ焼きが買えた。となります。
苦労したから安く買えたんだ。という価値を前面に押し出します。
もし、目の前に300円のたこ焼き屋があって、遠くに400円のたこ焼き屋があったら。
ほぼ皆さん300円のたこ焼きを買います。
本当は400円の方買いたいんだけど、遠いししょうがないね、ここにしよう。って言い訳しながらです。本音は「安い方がいい。でもセコいと思われたくない。距離を理由にしようかな。」みたいな感じです。
結局どちらの例もAのお店のたこ焼きを買う可能性が高い。
ただし!!!
今回はお店が並んでしまっています。
お財布以外に苦労する部分がなくなるのでいろんなメリットデメリットが重なり「どうせなら高い方を」となる方が増えるのです。
これが一万円と二万円だったらそうもいかないですが。
なんにせよ、ちょうどいい苦労をしたいんですよね。
・行列に並ぶ(キャンセル待ちなども)
・待たされる
・値段が少し高い
・ドレスコードがある
・交通の便が少し悪い
などなど。
どこの業界も価格競争時代ですが、それももう終わりに差し掛かっているという事でしょうか。
これからくるかもしれない、円安、インフレ、バブルの時代には良いものを安く作るだけでは売れない時代となるかもしれませんね。
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